実務経験が長く、チャレンジ精神旺盛な看護師におすすめなのが、専門性の高い資格の取得を目指すことです。なかでも今後の成長に期待が持てる資格や将来性のある資格などを検討するとよいでしょう。スキルアップにもキャリアアップにも繋がる資格として挙げられるのは、「認定看護師」「専門看護師」「認定看護管理者」です。

認定看護師は、特定の分野での専門性を極め、実践できるスキルを有する看護師であることを指す資格になります。取得の条件は、看護師の実務経験が5年以上で、かつ認定看護師教育機関にて800時間ほどの教育を1年以内に受講することです。

専門看護師も認定看護師と同じく、特定分野の専門的な知識や技術を有する必要があります。さらに、患者本人や患者家族、地域などと連携を図りつつケアを実践できる看護のスペシャリストとされる資格です。取得条件は、実務経験5年以上で、かつ看護系大学院の修士課程を経て、認定審査に合格することとされています。

認定看護管理者の資格は、認定看護師や専門看護師に必要とされるスキルを有し、さらに組織の改革、発展させることができる看護師が認定されます。取得の条件は、実務経験5年以上で、認定看護管理者教育を510時間以上学び、大学院にて看護管理の修士課程を経て、認定審査に合格した場合です。

これらの資格を取得するのは簡単なことではありませんが、有資格者となれた場合には、後輩の看護師教育に携わることができたり、重要なポジションを任せられたり、管理職への道が開けたりなど、キャリア構築に繋がるチャンスがたくさんあります。また、転職時のアピール材料としても確実にプラスとなることでしょう。